『キャッツ』とは
1981年ウエストエンド初演、1982年ブロードウェイ初演のアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル。
原作は、T・S・エリオットによる『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』。
トニー賞は7部門で受賞した。
日本では1983年に劇団四季により初演された。
あらすじ
満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジェリクルキャッツが、年に一度開かれる“ジェリクル舞踏会”に参加するために集まってくる。
人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫ーそれがジェリクルキャッツ。
そして今宵は、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。
再生を許され、新しいジェリクルの命を得るのは誰か。
夜を徹して歌い踊る猫たち。
やがて夜明けが近づき、ナイフで切ってしまえそうな静寂に向かって、天上に上り、新しい人生を生きることを許されるただ一匹の猫の名前が宣言される。
その猫とは…
劇団四季:キャッツ:東京公演プロモーションVTR:2018年8月開幕
キャスト
グリザベラ 木村智秋
ジェリーロラム=グリドルボーン 岡村美南
ジェニエニドッツ 加藤あゆ美
ディミータ 松山育恵
ボンバルリーナ 山崎遥香
シラバブ 三代川柚姫
タントミール 間辺朋美
ジェミマ 町真理子
ヴィクトリア 馬場美根子
カッサンドラ 藤岡あや
オールドデュトロノミー 橋元聖地
アスパラガス=グロールタイガー、バストファージョーンズ 藤田光之
マンカストラップ 加藤迪
ラム・タム・タガー 大嶺巧
ミストフェリーズ 松出直也
マンゴジェリー 玉井晴章
スキンブルシャンクス 田邊祐真
コリコパット 横井漱
ランパスキャット 高橋伊久磨
カーバケッティ 照沼大樹
ギルバート 新庄真一
マキャヴィティ 文永傑
タンブルブルータス 吉岡慈夢
感想
新しく大井町に出現したキャッツシアターに、友人とそのこどもちゃんと一緒に行ってきました。
『キャッツ』を初めて観たのは、四季の五反田キャッツシアター時代で、実際何度観たか正確には思い出せませんが、多分4,5回くらいかなと思います。
私は基本的に同じ演目を同じ言語で二度以上観ることはないので、『キャッツ』はやはり特別な作品なのでしょうね。
今回は、浅利慶太さんがお亡くなりになってから初めての劇団四季観劇でした。
今こうして、日本津々浦々にミュージカル文化が根付いているのは、浅利さんをはじめとした四季の創設メンバーあってのこと。
夢と生きがいをありがとうございます。
改めて、ご冥福をお祈りいたします。
さて、久しぶりの観劇でしたので、「あら、こんな歌詞だったかしら」というようなことが度々ありました。
それは私の勘違いも一部あるかもしれませんが、そうとも言えない部分もあり、というのは一部歌詞が変わったりナンバーも変わったらしいのです。
でも、私はそこまでマニアではないのでよくわからなかったため、詳細については他のSNSをご参照ください。
今回は初めての回転席。
といっても左端の2列目ですが、それでも五反田時代、願ってもなかなか手の届かなかった回転席に、もう大興奮でした。
オープニングは以前は何の前触れもなく猫ちゃんが現れるみたいな、spontaneousな感じでしたが、今回は回転席で真裏にいたからか全くわからず、唐突にovertureが始まりました。
回転席はステージと一続きになっているため、ジャンプの多い群舞シーンでは揺れること揺れること。
それだけ臨場感がある素晴らしいものでした。
初見の方はやはりセンター中央やや後ろからの観劇の方が概要を掴みやすいかと思いますが、だいたいの内容が頭に入っている場合、回転席ですと猫ちゃんの細かな演技や表情がわかり非常におもしろいですね。
この芝居はセンターで次々と猫ちゃんたちが自己紹介していくのですが、その最中も周りにいる猫ちゃんたちはそれぞれのキャラを演じ続けている、そのプロ意識を間近に感じられました。
数年前のブロードウェイリバイバルを見逃して、とてもショックだったのですが、今回四季の公演を改めて観られ、これはこれで良かったです。
来年新小1になる友人のこどもちゃんも、お利口に真剣に観劇できたようで、いいミュージカル観劇デビューとなりました。
家族でミュージカルというちょっとした贅沢も、忙しい日々のオアシスのようで、素敵だなと思いました。
うーん、あまり作品の感想になっていませんね、すみません。
では、ここで、私的キャッツあるある(=^x^=)!
タップを習っている私としてはジェニエニドッツのシーンでいつも自然に足が動いてしまうのですが、それは舞台上にたくさん登場する茶色い生き物への生理的拒絶反応でもあるんです(苦笑)。
マンカストラップは私のキャッツ人生における初恋の猫です(初めて観たときは福井晶一さんだったなぁ)。
ラムタムタガーに舞台上へ連れ去られる場面を何度も夢で見たことがあります(病的)。
マキャヴィティのシーンでは、どこにどのタイミングで現れるかわかっていても、いつもビクッとしてしまってちょっと恥ずかしいです。
あと、観劇の帰り道〜その日就寝まで、頭の中で「スキンブルシャンクスー鉄道猫」が否が応でも無限リピートされます。
きっとまだあるけれど、それはまた次の機会のために取っておきます。