ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『紳士は金髪がお好き(1953)』Gentlemen Prefer Blondes

f:id:urara1989:20180223173534j:image

紳士は金髪がお好き』とは

1953年公開のアメリカのミュージカル映画

 アニタ・ルースによる同名小説を基にした、1949年初演のブロードウェイミュージカルを映画化したもの。

劇中の「Diamonds are a Girl’s Best Friend」は数々のアーティストにカバーされている。

あらすじ

ショーガールローレライはお金持ちに目がないブロンド美女。

大富豪の御曹司ガスはローレライに夢中で、パリで式を挙げるために豪華客船を予約するが、ガスの父親は結婚に猛反対し、ガスは船に乗れなくなってしまう。

ローレライは代わりに、ショーのパートナーで親友のドロシーと一緒に乗船し、パリに向かうことになる。

ドロシーはローレライとは対照的に、男を見るときはルックスの方が重要であった。

ローレライはドロシーに男の経済力の重要性を説き、船上で彼女のために資産家の相手を探し始める。

そんな中、ドロシーはハンサムなマローンと知り合い意気投合するが、実はマローンはガスの父親が雇った私立探偵だった。

ダイアモンド鉱山の所有者であるビークマンと親しくなったローレライは、部屋で一緒にいるところをマローンに写真に撮られてしまう。

ガスにこの情報が伝わることを恐れたローレライは、ドロシーと協力し、手練手管でなんとか証拠写真を奪い取る。

ローレライはこのお礼としてビークマンからダイアモンドのティアラを受け取るが、ビークマン夫人はティアラが盗まれたと大騒ぎにし、警察沙汰にまで発展してしまうが…

▼trailerです。


Gentlemen Prefer Blondes (1953) trailer

キャスト

ドロシー  ジェーン・ラッセ

ローレライ  マリリン・モンロー

ビークマン  チャールズ・コバーン

マローン  エリオット・リード

ガス  トミー・ヌーナン

ビークマン夫人  ノーマ・ヴァーデン

感想

私にとって、マリリン・モンローを初めて映画で観た作品でした。

世の男性陣がマリリンを崇める理由をまざまざと見せつけられる、そんな映画です。

主人公は「男はお金がすべてよ」のブロンド美女と「男はかっこよければいいわ」の黒髪美女。

二人は親友同士であり、お互いに相手を思いやっているのですが、平然と手荒なこともする、なかなかタフな女子です。

類は友を呼ぶとは言いますが、ことに男性の嗜好に関して同じでは両者で取り合いになってしまい関係が破綻してしまうので、親友同士で男の趣味が違うのは必然なんですね。

そういえば私もそうだなぁ、なんて思い返しました。

本作は、女の友情を面白おかしく描いています。

音楽も「Diamonds are a Girl’s Best Friend 」をはじめ、ブロードウェイらしい明るい楽曲が多く、楽しめます。

この曲はドラマ「グリー」や映画『ムーラン・ルージュ』でも用いられましたね。

なお、このシーンには若き日のジョージ・チャキリスがいるので、探してみてください。

▼「Diamonds are a Girl's Best Friend」


Diamonds are a girl's best friend ~ Marilyn Monroe (Gentlemen prefere blondes, 1953)

黒髪美女を演じたジェーン・ラッセルも大変お綺麗で歌える女優さんです。

ネタバレですが、ローレライに扮装する場面では、話し方に至るまであまりに似すぎていて驚きました。

私も真似して、「Thank you ever so」なんて言ってみたりして…笑

作中の登場人物のように、ラッセルとモンローはとても仲良しだったようで、そういうプライベートの和やかな雰囲気が映画にもそのまま表れていたように思います。

 

紳士は金髪がお好き [DVD]

紳士は金髪がお好き [DVD]