『ブロードウェイ』とは
1941年公開のMGMによるミュージカル映画。
“裏庭ミュージカルシリーズ”としては4作目。
ジュディはこの時19歳で、本作撮影中に最初の夫デイビッド・ローズと結婚した。
あらすじ
ブロードウェイの舞台に立つことを夢見るトミー、レイ、ハミーの3人は、たまたま店に来た劇場主の秘書ミス・ジョーンズに認められ、舞台のオーディションを受けられることになるが、周りにそのことを言いふらし、大勢が押しかけたため、劇場主の怒りを買ってしまい機会が逸する。
そんな折、ひょんなことで同じくブロードウェイを目指すペニーに知り合う。
ペニーの隣保館の子どもたちが田舎に行く資金を貯めるために、自分たちでショーをすることを計画する。
イギリスから疎開してきた子どもたちを主演にし放送し、大盛況となった。
このショーで貯めたお金で自分たちで劇場を借りるが、初日に詰めかけた客たちが多すぎ、それが消防法に違反したため途中で公演を中止することとなってしまう…
キャスト
トミー ミッキー・ルーニー
ペニー ジュディ・ガーランド
ミス・ジョーンズ フェイ・ベインター
バーバラ ヴァージニア・ワイドラー
レイ レイ・マクドナルド
ハミー リチャード・クワイン
感想
ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドのコンビによるミュージカル映画は、ちょうど戦時中の公開のものが多いためか、日本ではDVD化されているものが少ないです。
アステア作品はまずまずDVD化されているのに、なぜミッキー&ジュディはないのだろうと不思議に思うのですが。
本作は、ドラマを楽しむというより、2人のダンス、歌、パフォーマンスを楽しむための映画です。
2人は10代後半から20代前半に多く共演しており、個人的には『ハイスクールミュージカル』の先駆けだと思っています。
アステアとロジャースのような大人の優雅さとは違い、キャラクターがはっきりした、ハイテンポなパフォーマンスが特徴です。
個人的に、このころのジュディが一番好きです。
私のお気に入りのシーンは「How About You?」です。
スタンダードナンバーにもなっているこちらの曲は、「私は6月のニューヨークが好き、あなたはどう?」で始まる一曲。
ジュディがとても可愛らしく歌い上げています。
Babes on Broadway (1941) – How About You?
「Hoe Down」はコンビの相性の良さがよく表れている一曲。
ミンストレルショースタイルも2人にとてもお似合いでした。
「The Yankee Doodle Boy」はアルプス一万尺として、日本人にもお馴染みかと思います。
Babes on Broadway (1941) – Yankee Doodle Boy
ジュディはカラーになる前の白黒映画の頃の方が、本来の美しさが際立つような気がします。
この時代の作品をもっと日本で楽しめるようになったらいいなと切に思います。