ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『サンシャイン 歌声が響く街(2013)』Sunshine on Leith

f:id:urara1989:20180120005216j:image

『サンシャイン 歌声が響く街(2013)』とは

 イギリスのミュージカル映画で、同名のミュージカルを映画化したもの。

元のミュージカルは、2007年初演で、スコットランドの双子の兄弟によるバンド「The Proclaimers」の楽曲を使用したジュークボックスミュージカルである。

あらすじ

アフガニスタンでの兵役を終えたデイヴィーとアリーは、故郷であるスコットランドの田舎町リースに帰ってくる。デイヴィーの両親のロブとジーン、アリーナ彼女でデイヴィーのいもうとのリズは彼らの帰還を喜ぶ。彼らが新生活をスタートさせようとする中、ロブとジーンの結婚25周年を祝うパーティーで、ロブに24歳になる隠し子がいることが発覚する。アリーはリズにプロポーズするが、リズは内心アメリカのフロリダに渡って働きたいと思っており、デイヴィーも恋人との生活がうまくいくことばかりではないことを思い知る。それぞれが大きな岐路に立つ中、ある出来事が起きる。

キャスト

ロブ  ピーター・ミュラン

ジーン  ジェーン・ホロックス

デイヴィー  ジョージ・マッケイ

イヴォンヌ  アントニア・トーマス

ハリー  ジェイソン・フレミング

ロニー  ポール・ブラニガン

リズ  フレイヤ・メーバー

アリー  ケヴィン・ガスリー

感想

本作は『マンマミーア』と同じジュークボックスミュージカルですが、なんだろう…この違和感…?

ネット上で低評価の声が限りない本作ですが、原因はミュージックビデオをただ繋いでいるようにしか見えない点にあるのではと思いました。

セリフから歌に変わっても物語が進行し続けている点がミュージカルの特徴ですが、本作は歌になるとプツッとストーリーが途切れてしまい、結果的にただ冗長な印象を受けてしまいます。

『マンマミーア』では「ブレブ」などで、曲の進行とともにセリフも交えながら、お話を進めているので、ドラマチックな印象になっています。

みなさんもちろん歌お上手なんですが、ただただ綺麗に歌い上げているだけで、感情が入っていないので、感動しませんでした。

また、ストーリー自体に全く惹かれませんでした。

男性キャラ全員に幻滅です。

「25年前に不倫して隠し子誕生」

「相手親の25周年結婚パーティーでみんなの前でプロポーズ」

「彼女が故郷に帰ると言ったら、遠すぎるからちょっと…と逡巡」

かといって、女性キャラにも好印象を持てず。

この映画に親しみを持たないのは、ただ「The Proclaimers」というバンドに馴染みがないからというだけではないように思いました。

 


SUNSHINE ON LEITH Trailer | Festival 2013