『舞妓はレディ』とは
2014年公開の周防正行監督による日本のオリジナルミュージカル映画。
タイトルは『マイ・フェア・レディ』をもじったもの。
主役は半年のオーディションを経て、上白石萌音が選ばれた。
あらすじ
京都の花街、下八軒の芸舞妓は後継者不足に悩まされ、老舗のお茶屋・万寿楽の百春が12年も襟替えをできずたった一人の舞妓を続け、他はアルバイトの舞妓に頼っている状態だった。その万寿楽に、きつい訛りの鹿児島弁と津軽弁を話す少女・春子が突然訪れ、舞妓になりたいと訴える。誰からの紹介もない春子は、女将の千春に門前払いされるが、研究のために万寿楽に出入りしている言語学者の京野は、逆に強く興味を惹かれ、春子の後見人となる。
キャスト
西郷春子 上白石萌音
百春 田畑智子
里春 草刈民代
豆春 渡辺えり
青木富夫 竹中直人
京野法嗣 長谷川博己
北野織吉 岸部一徳
高井良雄 高嶋政宏
市川勘八郎 小日向文世
西野秋平 濱田岳
感想
この映画は映画館で観ました。
日本的な題材を使いながら、古典ミュージカルへオマージュを捧げている本作は、透き通るような歌声を持つ上白石萌音ちゃんと脇を固める豪華俳優陣によって演じられています。
『マイ・フェア・レディ』との類似点は、方言を話す女性が男性言語学者によって方言を矯正される、という点。
さらに、「京都の盆地に雨が降る」の「京都の雨は大体盆地に降るんやろか」は、イライザが「-ain」の訓練に使った「The Rain in Spain」の中の「The rain in Spain stays mainly in the plain」から来ているのでしょう。
さて、着物を着て踊るのはなかなか難しそうに思うのですが、軽くジャンプするなど、着物でも動きやすい動作を工夫してありました。
普段歌うことのないみなさんが歌われていますが、みなさんお上手でした。
しかし、何と言ってもやはり上白石萌音ちゃんの初々しさ、潜在能力の高さはピカイチ。
「これが恋」などは魅力全開でしたね。
日本の映画で、突然歌い出すシーンはやはり違和感を持たずにはいられませんが、京都の街とミュージカルシーンが合わさって、他の作品にはない魅力がある一作です。