ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『王様の耳はロバの耳』2017.12.23.11:30 @自由劇場

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『王様の耳はロバの耳』とは

1965年初演の劇団四季によるファミリーミュージカル。

同名の童話が原作。

作は寺山修司。作曲はいずみたく

あらすじ

昔々ある国に、とてもわがままな王様がいた。その王様の髪を切るために、床屋たちが次々とお城に行くのだが、誰も帰ってこない。ついにその国では床屋がたった一人になってしまう。しかし、その若い床屋もお城に呼ばれてしまう。そこで彼は、王様の耳がロバの耳であることを見つけてしまう。この秘密を守るため、今まで呼ばれた床屋は城に閉じ込められ、貧しい食事しか与えられていなかったのだ。国に1人くらい床屋を残しておこうと、その若い床屋は秘密を守る代わりに国に返すが守らなければ父親を殺すと言う。仕方なく承諾した床屋は国へ帰るが、我慢できず森の木にそのことを言うと、木がその言葉を繰り返し言うようになる。

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キャスト

王様 牧野公昭

ローストビーフ卿 青羽剛

アブラハムハム公爵夫人 八重沢真美

黒い探偵 鎌滝健太

詩人チキン 野村数幾

将軍ボイルドエッグ 中橋耕平

床屋 鈴本務

ニボシ 神保幸由

ナタネ 柴本優澄美

陽だまりの精 小林由希子

ウメボシ 松尾千歳

アンズ 中村ひかり

スモモ 小山百合恵

ナマボシ・ミリンボシ 前田員範

キリボシ 村田晃一

バラの精 柿野麻季

蝶の精 小澤真琴

露の精 杉野早季

綿毛の精 深沢萌華

街の女たち/朝焼けの精 林美菜子

街の女たち/夕暮れの精 池浦紗都子

街の男たち/木の精/兵士 市田繕章

街の男たち/木の精/兵士 田川雄理

いばらの精/将軍 文永傑

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感想

みなさんメリークリスマス!

クリスマスイヴに行ってきました。

前日にチケットをたまたま見直したところ、開演時間が11時半であることを発見。

危うく遅れて行くところでした。

ファミリーミュージカルは通常公演とは開演時間が違うので要注意です。

さて、今回は2階最前列からの観劇。

自由劇場のコンパクトな舞台にこれだけの出演者なので、群舞や形態変化など2階からだと見応えがありました。

今まで観たファミリーミュージカルの中で一番対象年齢は低いかなと思いました。

幼稚園〜小学校低学年向け。

2幕で、客席もみんなで歌を歌って、王に真実を言うことの大切さを伝えるのは、『魔法をすてたマジョリン』に似ていますね。

キャストはほとんど初めましてでした。

八重沢真美さんは『マンマ・ミーア』以来とお久しぶり。

相変わらずお美しかったです。

ストーリーはシンプルで、何度も繰り返される「王様の耳はロバの耳」のフレーズは園児たちも簡単に覚えられるものになっています。

夜の森の様子の電飾とか、森の精たちのキャラクターが際立つ衣装、聞き取りやすいセリフから、当時の天井桟敷ってこんな感じだったのかなと思い、故・寺山修司を偲びました。

劇団四季のファミリーミュージカルはバラエティに富んでいるので、まだまだ観たことのない作品ばかり。

機会を逃さず観劇を続けていきたいと思います。