ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ドッグファイト』2017.12.17.13:00 @シアタークリエ

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ドッグファイト』とは

2012年オフブロードウェイ初演のミュージカル。

楽曲は映画『ラ・ラ・ランド』、ブロードウェイミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』、2018年日本公開の映画映画『グレイテスト・ショーマン』の作曲作詞を手がけたPenj PasekとJustin Paulが担当。

ドッグファイトdog fightとは、戦闘機が敵機の後方に回って攻撃する戦法のこと。

犬が喧嘩する時に、相手の尻尾を追い回すことから名付けられた。

あらすじ

ベトナム戦争出征前夜のサンフランシスコ。

エディ・バードレイスとボーランドバーンスタインの3人は新米海軍兵士で、それぞれのイニシャルをもじって“三匹の蜂”と称するほどの親友。

彼らは母国での最後の夜を楽しむべく待ちで大騒ぎを始め、ドッグファイトに参加する。

それは海兵隊で代々引き継がれてきた、一番イケていない女の子をパーティに連れてきた者が賞金を得るというゲーム。

エディは街の食堂で出会ったローズを誘い出すことで成功するが、彼の本当の目的を知らないローズは生まれて初めてのデートに興奮していた。

ローズの純朴さ、優しさに触れたエディは次第に彼女をパーティに誘ったことに心苦しさを感じ始める。

キャスト

エディ・バードレイス 屋良朝幸

ローズ・フェニー 宮澤エマ

ボーランド 中河内雅貴

バーンスタイン 矢田悠祐

マーシー 保坂知寿

ママ 春風ひとみ

感想

朝から寒かったですが、シアタークリエに行ってきました。

この作品は、前回観られず、今回初の観劇です。

海兵隊であるエディらの男性陣のエネルギッシュな楽曲と、うぶで夢見がちなローズの楽曲の対比がとても明確で良かったです。

ストーリーについては、一部のドッグファイトとその後ローズが真実を知るシーンまでは非常に盛り上がりがありますが、二部についてはありがちで最後まで予想通りの展開でした。

もちろんキュンキュンとしましたが、ちょっと尻すぼみの印象。

あと、宮澤さんは相変わらず歌も演技もお上手ですが、とにかく可愛いので、ドッグファイトの嘲笑の対象となるような方には全く見えず、そこまで入り込めなかったかな…

可愛くなく見えるような演技はされていましたが、うーん…普通に可愛いですからね。

楽曲については、上記の通り、今旬のクリエイティブコンビによるものですから、楽しみにしていました。

男性楽曲は総じて歌うのが難しいのが多かった気がします。

アカペラの歌い出し、しかも3人でハモリながら、というのはなかなか大変だったと思います。

うまく揃えて歌われていましたね。

屋良さんは初めましてでした。

来歴を調べたら、ロスでのダンス留学の経験があり、ジャニーズを2015年に卒業されたようです。

今後、ぜひV6の坂本さんのような芸達者なパフォーマーになっていただきたいです。

舞台の下手奥にオケがいました。

普段はライトが当たることはなく、2人が仲直りディナーに行った際に「Nothing Short of Wonderful」を弾くキーボードのみにライトが当たり、レストランのピアノ弾きを演じていましたね。

2人の出会いのシーンでは「So much in love」が流れていたりと、そう行った何気ない心遣いが憎いですね。

再演で、きっと前回よりも曲や演技が体に馴染んでいたんだろうなと感じましたが、まだ磨き込めるような気もしました。

ぜひまた上演してほしいです。


『ドッグファイト』ダイジェスト舞台映像