ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる純粋なミュージカルブログ

『ファインディング・ネバーランド』2017.9.24 so

『ファインディング・ネバーランド』とは

2015年ブロードウェイ初演(2012年にライセスターでプレミア公演)のミュージカル。

2004年公開のジョニー・デップ主演の映画『ネバーランド』をミュージカル化したもの。

さらに、映画版はアラン・ニーの「A Man Who Was Peter Pan」を基にしている。

ブロードウェイ初演ではテレビドラマ『glee』のウィル・シュースター先生役のマシュー・モリソンが主演を務めた。

2019年には石丸幹二主演で日本版が制作される予定。

あらすじ

 19世紀後半のイギリス。仕事が行き詰まって落ち込んでいた劇作家J.M.バリは、未亡人シルヴィアと4人の子ども達と出逢う。父親を亡くし傷心していた三男ピーターは悲しみを乗り越えるため、自らの純粋な心を閉ざし、大人になろうとしていた。しかし劇作家バリと交流を深めていくうちに、「物語(小説)」という「想像」が生み出す輝かしい世界に希望を見いだし始め、同時に、自分の夢や希望を捨てることが大人になることではないと悟る。

 そんな風に成長するピーターや、兄弟たちの無邪気さをみて、バリも劇作家としての自分の原点を思い出す。「劇playとは遊びplayだ、自分の純粋な気持ちに正直になっていいんだ」と。そして自分が空想した世界を基に「ピーターパン」の物語を作る。高尚な芝居が求められた当時のロンドンでファンタジーは無謀ともいえるチャレンジであった。そんな中、無惨にもピーターと兄弟たちを新たな悲しみが襲う。そのときピーターがみつけたものとはー。永遠の物語を生み出した作家と彼を囲む人達の知られざる真実。

キャスト

J.M.バリ ビリー・タイ

シルヴィア クリスティン・ドワイヤー

チャールズ/フック船長 ジョン・デイヴィッドソン

デュ・モーリエ夫人 カレン・マーフィー

感想

この日は久々にマチソワ*1しました。

海外に行った時は当たり前のマチソワですが、国内では久しぶりです。

通常、私は来日公演を観に行くことはあまりありません。

ブロードウェイ界隈のキャストオーディションでは、まずブロードウェイキャストが選ばれ、次にアメリカ全土をめぐるUSツアーキャストが選ばれ、最後にinternationalツアーキャストが選ばれるのです。

もし、『レント』などの国際的に有名なショーのinternationalツアーキャストと、無名のショーのブロードウェイ初演キャストに同時に選ばれたら、その俳優は間違いなく後者を選びます。

ブロードウェイの舞台に立つということは、それほどまでに俳優たちの大きな夢なのです。

初演キャストだと確実に名前が残りますし、写真やCDのレコーディングへの参加もできるので。

しかし、この作品はブロードウェイで上演されていた時から興味を持っていて、ウエストエンドで上演されるより先に日本にやってきたので、迷わず行ってしまいました。

初のシアターOrbで、わくわく。

上に書いた通り、ピーターパンの生みの親、ジェームズ・バリがどのようにして彼を創りだしたのかを描いた物語です。

トニーにノミネートされることはありませんでしたが、今回観て、音楽もお話も演出も素晴らしく、非常に見応えがありました。

音楽はゲイリー・バーロウというイギリスのテイク・ザットのメンバーの方。

ピーターパンでは避けられないフライングシーンですが、人間が人間を持ち上げ、飛んでいる人間だけに光を当てて、飛んでいるように見せています。

この演出については最初は学芸会か!と思っていましたが、実際に見るとワイヤーで吊った演技より、本当に自由に自然な動きができるんです。

また、シルヴィアのラストシーンで見られる金吹雪が非常に美しかったです。

下から風を起こす装置が円状に配置されていて、スノーダストの中にいるかのように見えました。

子ども好きなバリが子どもたちと一緒に空想の世界で遊ぶなど、心の交流が描かれている場面は微笑ましく、癒されました。

また、一番の涙腺刺激ポイントはシルヴィアに関する事実を知ったピーターを諭すシーンで歌われる「When your feet don't touch the ground」。

思わず涙してしまいました。


ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』より「When your feet don’t touch the ground 」(日本語字幕付き)

*1:マチネ公演とソワレ公演の2公演を1日で観ること。