ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『レポ!(2008)』Repo! The Genetic Opera

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『レポ!』とは

2008年のロックミュージカル映画
原作は、ダーレン・スミスとテランス・ズダニッチの創った演劇。
異色のキャスト陣、又日本ではXJAPANのYOSHIKIが音楽プロデューサーを務めることで話題となりました。
ロッキー・ホラー・ショー』の再演という呼び声も高いです。


あらすじ
2056年、臓器不全がパンデミックに発生する。
科学者たちは臓器狩りの計画を打ち出し、
それにより臓器移植をビジネスとする大バイオテック企業「ジーン社」が出現した。
ジーン社への臓器代金の支払いが滞った者に対しては、
「レポマン」と呼ばれる回収人が臓器回収することが日常化していた。
そんな世界で、極めて稀な血液病を患う17歳の少女、シャイロは、
父・ネイサンによって家の中で外界から固く守られていた。
シャイロは家から出て、外の世界に触れたい気持ちを抑えるのにもがき苦しんでいたが、
父も自らの職業である「レポマン」としての次の標的に苦悩していた。
その標的とは盲目の女性オペラ歌手ブラインド・マグ。
彼女は死んだシャイロの母マーニの親友であったのだ。
一方、ジーン社の社長であるロッティとその子供たちからなるラルゴ家は、
死にゆくロッティの社長の座を巡って、残された3人の兄弟間で骨肉の争いが繰り広げられていた。

スタッフ・キャスト

春に、渋谷のシネマライズで観ました。

オペラ座の怪人』の初代クリスティーヌであるサラ・ブライトマンが出演しているかと思えば、

お騒がせセレブ、パリス・ヒルトンが出演していたりと、異色のキャストが目を引きます。

キャストとか、音楽とか、独特なビジュアルアートが目立って、

ストーリーは、議論されない感じがあるのですが。。。

ストーリーの方ですが、私にとってはとても興味深いものでした。

現在、臓器移植に関する議論は盛んにされていますが、

特に重要なものとして倫理観の問題がありますよね。

もしも、近未来に、臓器に金銭が絡み、それに伴う裏ビジネスが蔓延る、、、

というオゾマシイ世の中になってしまったら…

パンデミックに広がる臓器不全という、極限の世界で、社会は、人間の倫理観は、どうなるのか。

まぁ、こんなことはありえないけれど、演劇の題材としてはとてもおもしろいと思いました。

 

カルト色全開の映画の上に、『スウィーニー・トッド』をはるかに上回るグロテスクさ満載なので、

これからご覧になられる方は、ぜひ心臓を強くして(笑)、心してご覧ください。

私は、非常に心臓が弱かったので(笑)、途中で気持ち悪くなって、しばらく退出していましたm(_ _ )m

カルト映画が好きな人は、堪らないと思いますよ。。。

私はもう十分かなと思いますけど(^^;