感想
1.ビートルズの曲が、生々しく蘇っている!
この作品を観て、一番強く感じたのは、ビートルズによる既成の曲が、物語の最中に登場人物たちが歌うことで、新たな輝きを放っているということ。
ビートルズが歌っている時、歌は聴いている人それぞれの中で、様々な解釈をされている。
けれど、ミュージカルでは、物語に歌が拘束される。
だから、今までの自分のなかで受け取っていた歌詞とはちがった側面を堪能できて、すごく楽しかったです。
また、歌をよりリアルに感じられました。
なかなか上手く表現できないので、実際映画館で観て体感してください。
2.役者たちの歌い方が、ナチュラル
歌い方がナチュラル、というか、歌いだしが全然不自然じゃない。
とってつけたような、ミュージカル嫌いを誘発しているような、“わざと感”がないんです!
「ミュージカルって、何で急に歌いだすの?」っていうタモリさんでも、NGは出さないんじゃないかな。
感情が高まって、仕方なく歌うっていうか。
あと、全体的に曲の速度を遅くして歌っているので、より感情がはいっているように聴こえたのかもしれません。
そしてなにより、みなさん、歌がお上手で、役のイメージに声がピッタリです(^^)
だから、ジュードとかルーシーとか、いかにも!な名前設定も、許してしまうw
あと、ダンスも違和感無く溶け込んでいました。
3.リアルな世界とおとぎの国
NYから、途中で、不思議なバスで、異空間に行くんです。
そこで、よくわからない青い何とか星人みたいなのとか、でかいカボチャみたいなのが出てきて、サーカス的なショーが始まるんですけど。
これなんなの?とか思っている暇もなく、終わったんですが、たぶん深く考えない方がいいですね(^^;
4.印象的な場面
まず、「With A Little Help From My Friends」を歌うシーン。
ダンス、と呼んでいいのかわからないけれど、ソファの上で飛び跳ねたり、階段の手すりを滑り下りたり…
友情っていいな~って思っちゃいましたw
クスリやってるのは、いかがなものかと思いましたけど。
Across the Universe - With a Little Help From My Friends
次に、ルーシーの兄マックスが、入隊する時の身体検査の場面。
すごく面白かったんです。
もう一回じっくり観たいなぁ。
あと、おきまりですが、最後の「All You Need Is Love」は、ちゃっかりのせられました。
よくあるパターンとか言われちゃうかもしれないけど、とにかく素敵♪
パンフレットを読んでいたら、PUFFYのコメントに、
「ミュージカル…正直見たことなかったので、ためらいつつ見始めました。やばいっ!すごい面白い!こんな食わず嫌いな発想を持ってた自分のバカっ。(以下略)」
やったぜ、ジュリーさん!って感じです(´∀`)
すごいなぁ、ジュリーさん。
本当に尊敬する。