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ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる純粋なミュージカルブログ

『ロシュフォールの恋人たち(1966)』Les Demoiselles De Rochefort

Film
ロシュフォールの恋人たち』とは

1966年のフランス産ミュージカル映画
シェルブールの雨傘』の興行収入によりつくられた明るいタッチの作品。
スタッフは、『シェルブールの雨傘』とほとんど同じ。
カトリーヌ・ドヌーヴと、実姉フランソワーズ・ドルレアックが美人双子姉妹で主演。
ほかに、ジーン・ケリージョージ・チャキリスなど、豪華なキャスティング
また、ミシェル・ルグランの手がけた楽曲は、現在でもスタンダード・ナンバーとして度々耳にすることがあります。


あらすじ
軍港の町ロシュフォールにめぐってきたお祭りの季節。
旅芸人のエチエンヌとビルのコンビが到着しショーの準備を始めた。
作曲家の卵の姉ソランジュとダンサー志望の妹デルフィーヌの、美しい双子の姉妹は、パリに出て実力を試したいと考えていた。
一方で、駐屯している水平マクサンスは理想の女性との出会いを夢見て、未だ会わぬ彼女を絵に描く。
その絵はデルフィーヌに瓜二つだった。
また、カフェを経営する双子姉妹の母イヴォンヌにも秘められた恋があった。
その相手であるシモン・ダムはイヴォンヌの面影をもとめてロシュフォールに楽譜店を開店させたばかりだった。
ダムを訪ねてやってきた著名な作曲家アンディは、ソランジュと一目で恋に落ちてしまう。
新たな恋の予感と、かつての恋の再燃のなか、ロシュフォールは祭り独特の活気に満ちていく。。。

キャスト(歌の吹き替え)・スタッフ

監督…ジャック・ドゥミ

ソランジュ…フランソワーズ・ドルレアック(クロード・パロン)
デルフィーヌ…カトリーヌ・ドヌーヴ(アンヌ・ジェルマン)
アンディ・ミラー…ジーン・ケリー(ドナルド・バーク)
エチエンヌ…ジョージ・チャキリス
マクサンス…ジャック・ペラン(ジャック・ルヴォー)
イヴォンヌ…ダニエル・ダリュー
シモン・ダム…ミシェル・ピコリ
ビル…グローヴァー・デイル

感想

デジタル・リマスター化されたものを映画館で観ました。

とても鮮やかなミュージカル映画でした。
それは、双子姉妹の衣装のデザインと色合いが鮮やかだったからかもしれません。
色違いの衣装を着た姉妹は、歌って踊る人形のようでした。
冒頭の双子姉妹の歌う歌からして、本当に素晴らしかったです。
カトリーヌ・ドヌーヴは『シェルブールの雨傘』でおなじみですが、
姉のドルレアックは、どことなく影のある美人というか、水森亜土さんの描く女の子みたいだな、と思ってしまいました。

前作『シェルブールの雨傘』が完全な悲劇だったことによる反動でか、
この作品は全編通して、極めて明るいタッチで描かれています。
ストーリーは、正直、あってないようなものです。
ところどころ、突っ込みたくなる部分もありましたが、そっとしておきましょう(笑)

全編明るいタッチで描かれていると書きましたが、
私が違和感を覚えたのは、残虐な殺人事件が起きた場面でも、人々がそれほどショックを受けていない様子だったことです。
この殺人事件は、映画の中でどういう位置づけだったのか、まだよく整理がついていません。


鮮やかな衣装、ミシェル・ルグランの素晴らしい音楽、豪華なキャストだけでも、
この映画は一見の価値ありだと思いました。

シェルブールの雨傘』での成功で、キャストもスタッフも気持に余裕が出ていたのでしょう。
どことなく、皆、清々しい表情をしていて、観ている側もなんだかホッとしてしまいました。