『回転木馬』とは
1945年初演(この時まだトニー賞はなかった)の、リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインⅡ世の作品。
また、Wikipediaによると、この作品中に登場する「You'll Never Walk Alone」という曲は、サッカーファンの方には、おなじみの曲だとか?
FC東京のサポーターズ・ソングになっているらしいです。
この曲、ビリーが死んで、悲嘆に暮れているジュリーをネティという小母さんが慰める時に歌われるんですけど、どう転がってサッカーに行ったのか??謎ですww
あらすじ
天国で星を磨くビリーは、許されて1日だけ地上に戻り、彼の顔も知らずに成長した娘のもとを訪れる。このビリーは、生前回転木馬の呼び込みをやっていて、可愛いジュリーと結ばれながら、貧しさから悪事に手を染め死んでいった――
キャスト・スタッフ
監督 ヘンリー・キング
ビリー ゴードン・マックレー
ジュリー シャリー・ジョーンズ
ジガー キャメロン・ミッチェル
キャリー バーバラ・ルイック
感想
正直、映画として、私は楽しめなかったです。
天界から地上に下りるまでの手続きが、やけに長くて飽きてしまったし、いちいち会話が面倒臭かったり…
「If I Loved You」は、この作品の中では、名曲に数えられている一曲です。
ただ、7分以上ある大曲で、舞台版ではこれ以上長かったというのですから、ちょっと辟易してしまうかも。
特徴的なのは、ビリーの回想シーンの冒頭の部分と、娘のルイーズの登場シーン。
まず、回想シーンの冒頭の部分。
ここでは、台詞が3分くらい無くて、有名なワルツを背景に、身振りやダンスなどで表現されています。
この3分間で、ビリーと、ジュリー、その友達のキャリー、そして回転木馬の雇い主のおばさんの関係が浮き彫りにされていました。
次に、ルイーズの登場シーン。
ここでも、台詞が5分くらい無くて、ルイーズが浜辺でダンスを踊っています。
この全く台詞のない5分間で、ルイーズが男勝りの女の子で、家が貧しく、女友達からは父親や家のことで馬鹿にされている、ということが分かるようになっていました。
この2つのシーンは、台詞や歌がなく、ダンスや身振りだけで表現されていました。
台詞がなくてもこれだけ伝わるのか~と、
むしろ台詞がない方が、伝わりやすいこともあるんだな~、と感じました。
「You'll Never Walk Alone」はサッカーの試合で歌われる曲だそうです。サッカーを普段観ない私はこの作品で初めて知りました。
You'll Never Walk Alone (1956)
一番華やかだったのは、「June is Bustin' Out All Over」のダンスシーン。
6月って、漁業にとってシーズンなんでしょうか?
とにかく、6月の豊作や大漁をお祝いする感じの曲で、
屋根の上に飛び上がったり、下りたり、くるくる回ったり・・・
目まぐるしかったですww