ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『サマー・ストック(1950)』Summer Stock

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『サマー・ストック』とは

1950年MGM制作のミュージカル映画
ジュディ・ガーランドジーン・ケリーが主演で共演。
ジュディがタキシード姿で歌い踊る「Get Happy」はミュージカル映画の名場面によく数えられる。
ジュディのMGMでの最後の作品となり、
また、ジーン・ケリーとの最後の共演となる。(ジーンとの最初の共演は『For Me and My Gal』)

あらすじ
女農場主のジェーンのもとに、ある日突然女優修行に出ていた妹のアビゲイルが帰ってくる。
アビゲイルは、実家の納屋を舞台の会場に貸してほしいと頼み込む。
そのショーは、アビゲイル主演で、彼女の恋人で演出家のジョーが手掛けていた。
しかし、日々農業に忙しいジェーンはそれどころではなかったが、
劇団はすでに押しかけており、断ることはできなかった。
しかし、公演間近となって、アビゲイルはNYの仕事の誘いを受け、旅立ってしまう。
困ったジョーは、素人のジェーンにアビゲイルの代役を頼むのだが。。。

キャスト・スタッフ

監督…チャールズ・ウォルター

ジェーン…ジュディ・ガーランド
アビゲイル…グローリア・ディヘヴン
ジョージーン・ケリー
オービル…エディ・ブラッケン

感想

『ザッツ・エンターテイメント』シリーズをはじめ、様々な場面で繰り返し紹介される「Get Happy」。


JUDY GARLAND "GET HAPPY" (SUMMER STOCK, 1950)


ジュディのMGMでの最後にして最高の仕上がりと言われています。
確かに、男装に身を包んだジュディのこの場面は改めて観ても素晴らしいです。
この時、精神的にかなり痛ましい状況だったとは全く感じさせない演技、さすがです。

また、この作品でもケリーはタップをみせてくれます。
床が軋む部分と新聞紙のかすれる音に目をつけて、その音を利用してタップを踏むという、彼の粋な演出がみられます。
たった一人で踊っているのに、5分間という長めの時間、なぜ見入っちゃうんだろう、と毎回ふしぎに思うんですよね。
本当に素敵です♪


Gene Kelly Summer Stock Dance

ジュディ・ガーランドジーン・ケリーという、世紀の二大スターの最後の共演作、
ジュディのMGMでの最後の仕事、ということで、
ミュージカル映画史上、記念碑的な作品にちがいありません。
まるで2人がダンスや歌など、ミュージカル的要素の技術を競い合っているようです。