ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『ロバータ(1935)』Roberta

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『ロバータ』とは

1935年のミュージカル映画
1933年初演のブロードウェイ・ミュージカルを映画化したもの。
アステア&ロジャース共演の第三作目。
振付はアステアが担当。
スタンダード・ナンバー化している「煙が目にしみる Smoke Gets In Your Eyes」はこのミュージカルがオリジナル。

あらすじ
ジョンは婚約者にフラれ、ハックの率いるジャズ・バンドについていくことに。
パリに着いた彼らは、一流の婦人用洋服店ロバータの経営者のおばさんの元を訪れる。
ロバータの衣装考案主任のステファニーは亡命中のロシアのプリンセスだが、
ジョンはそうとは知らずに彼女に惹かれる。
ハックはシャーウェンカという婦人に会うが、彼女は幼馴染のリッチーだった。
彼女は勤めているキャバレーでバンドが演奏できるよう取り計らい、
ハックとシャーウェンカのダンスは大好評を博す。
そんな折、おばさんの急死でロバータを受け継ぐことになったジョンの元に、元婚約者が訪れる。

 キャスト・スタッフ

監督…ウィリアム・A・サイター

ステファニー…アイリーン・ダン
ハック…フレッド・アステア
シャーウェンカ…ジンジャー・ロジャース
ジョン…ランドルフ・スコット
ロバータ夫人…ヘレン・ウェストリー

感想

私にとって今回が初アステア&ロジャース鑑賞でした。
アステア&ロジャースものは、これからどんどん観ていきたいと思っているのですが。

今作が、あの有名な「煙が目にしみる」の出どころだということを知ったのは、
一昨年NHKラジオで放送されていた「今日は一日○○三昧」のミュージカル三昧の中でした。
その時、ロシアの皇女様が歌う、と説明されていたので、戦争ものの話かと思いきや、
洋服店?パリ?などと出てきて、全く予想が外れてしまったわけです。

ハーヴァードのフットボール選手が友達に連れられ来たパリでロシアの皇女に会い…
さすがに展開に無理があるだろうという気持ちも、
「Smoke Gets In Your Eyes」とアステア&ロジャースのダンスで打ち消されました。
けれど、この歌とダンスに全く興味のない人にとっては、
まったくツマラナイ代物にすぎなくなってしまうでしょう。


Roberta (1935) Trailer

 アステア&ロジャースのダンスは、素晴らしかったです。
床面をガラスの様に映る素材を一面に貼って、その上をダンスするのは新鮮でしたね。
星が散りばめられた宇宙を模した天井が映し出されて、モノクロでも見栄えがしていました。