ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

「Swing!」 2008年8月 ブロードウェイ来日ツアー ★☆☆☆☆

史上空前の記録を樹立した、メガ・ヒット・ミュージカル、再来日!

 

このうたい文句で日本興行をする、「スウィング!」を観に、オーチャードホールまで、母と叔母とともに行ってきました。
私は、金欠であったし、観る予定ではなかったのですが、叔母さんが誘ってくれたため、これはラッキーと、喜んで飛びついたわけです(^^)


この「スウィング!」は、ジャズの名曲をふんだんに盛り込んだ、2時間ほどのレビュー形式のショーです。
舞台上には、常時、10名弱くらいの楽器演奏者がいて、その手前でダンサーやシンガーらが、パフォームするという形態でした。

 

一貫したストーリーはなく、一曲ごとにちがったシチュエーションを演じます。
たとえば、レストランで待ち合わせをした男女、とか、互いに威嚇し合うようなダンスシーンなど。
台詞はありません。


感想を率直に言います。
私は、この上なくつまらなかったです。(極めて個人的な意見です)
確かに、アクロバティックなダンスは、見ごたえありました。
ただ、細切れのショートストーリーに、最後の方はキレかかりました。
また、ジャズに親しみのない私が知っている曲は限られており、そういった意味で、音楽も十分に楽しめなかったです。
「ミュージカルを座って観る時代は終わった」なんてコマーシャルしてましたが、フィナーレでさえ、スタンディング・オベーションはひとつもありませんでした。
隣の親子連れは、一幕で早々と帰ってしまいましたし。

 

ただ、ダンスを習っている叔母は、迫力あるダンスに感動した面持ちでした。
また、昔ジャズを聴いていた母も、そこそこ楽しめたようです。

 

個人的な嗜好もあるかとは思いますが、ジャズに特別な関心を寄せていたり、ダンス大好きですっていう人でなければ、これは、あまり楽しめないと思います。
特に、「ライオンキング」や「レミゼ」に慣れ親しんだミュージカル大好きさんは、受け付けない作品なのでは、と思います(+_+;


この作品は、トニー賞5部門でノミネートされましたが、一部門も受賞はしていません。


往年のジャズブームを懐かしむ作品であり、ジャズとは何の縁もない私には向いていない作品でした。


【基本データ】
会場:Bunkamura オーチャードホール
入場料:12000円(S席)