ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

「ミス・サイゴン」 2008年8月 東宝 ★★★☆☆

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  ヘリコプターと市村さん観たさに・・・

 

今月14日、帝劇まで「ミス・サイゴン」観に行ってまいりました。
ミス・サイゴン」、初観劇です。



【ストーリー】
公式HP


【私が行った日の主要キャスト】
 いつも適当に日にちは決めますが、今回はこだわりました。

 

 エンジニア…市村正親
 キム…新妻聖子
 クリス…井上芳雄
 ジョン…坂元健児
 エレン…浅野美奈子
 トゥイ…石井一彰
 ジジ…池谷裕子(桑原麻希さん休演)


【演出・舞台装置】
 前から8列目中央列という、私としては上々級のS席で観劇。
 実は、帝劇のS席に座ったのは、今回が初めてでした。
 超リッチな気分で、悠々と席に腰掛け、開演を待つひとときは何とも言えません(´∀`人)
 
 ◆ヘリコプターとキャデラック
 この作品の目玉商品?とでも言うべき、実物大(に近い大きさ)のヘリコプターやキャデラック。
 いろんな人から、噂では聞いていましたが、本当に実物くらいありました。
 ヘリコプターは、キムとクリスを引き裂く象徴として、舞台で効果を存分に発揮していました。
 キャデラックは、アメリカン・ドリーム、金持ちの象徴。
 それぞれ、この作品には欠かせない存在になってますね。

 

 ◆市村さんの存在感
 今回、日程にこだわったのは、市村さんが観たかったから。
 市村さん演じるエンジニアという役は、凶悪犯じゃなくて、ちょっぴり道化師的な面も持ち合わせていて、暗くて固すぎる物語を、途中で息抜きさせる、みたいな役割がありますよね。
 それが、すごく上手い。
 そんなの当たり前ですよ~って言われちゃうと思うけど、それを実感しました。
 エンジニアって、ひとりで舞台を動くシーンが多いんですが、さすがです。
 歌は、正直すごく上手いとは言えないんですけど、演技力とかオーラといったもので、圧倒してしまう。
 さすが、役者さんだ!と、うなりました。
 冬に、「ラ・カージュ・オ・フォール」も観に行くので、また楽しみになりました☆



【全体を通して】★★★☆☆
 内容についてですが、兵士と現地女性の恋なんて、何もベトナムに限ったことじゃなくて、世界中である話ですよね。
 もちろん、日本も然りです。
 
 今回は、予習として、オリジナルキャストのレア・サロンガの動画をYou TUBEで見てから行きました。
 なので、日本語の歌詞にちょっと違和感がありました。
 レア・サロンガがあまりに歌が上手すぎて。
 ちょっと鳥肌ものです、この歌は。
 これと、新妻さんを比べてはいけません。

 

 

 音楽は、全編通じて流れています。
 というのは、この作品は、台詞の殆ど全てが、歌になっているからです。
 だから、準々オペラ的な感じです。
 飛びぬけて良曲はありませんが、西洋人が連想するアジアの音楽ってこんなもんかな~っていう楽曲が多いです。

 

 とびきりのサプライズは劇場の外で待っていました。
 帝劇を出て、お客さんたちの海をかき分けながら駅に向かう道中、
 その流れとは反対方向の向こう側から、白いキャップをかぶり、颯爽と歩いてくる女性が・・・
 みなさん観劇後のおしゃべりに夢中で気づかれなかったのですが、私は見たんです。
 シルビア・グラブさん!!!
 見間違えじゃないかと思い、キャスト表を見ると、その日のソワレの欄に名前が!
 違うかもしれないけれど、チラッと見えた横顔は、たしかに、シルビアさんでした。
 
 そんなこんなで、結果的に大満足な観劇でした。


【基本データ】
 会場:帝国劇場
 入場料:13500円(S席)
 上演時間:
 上演期間;プレビュー:2008年7月14日(月)~17日(木)
      本公演:2008年7月18日(金)~10月23日(木)

 

 演出:ニコラス・ハイトナー(日本語版演出:フレッド・ハンソン)
 脚本・作詞:アラン・ブーブリル
 作曲:クロード=ミッシェル・シェーンベルク