『星くず兄弟の新たな伝説』とは
1980年の『星くず兄弟の伝説』の続編。
前作のキャスト、スタッフが多く参加しているが、ストーリーに直接の繋がりはない。
あらすじ
近未来、東京の下町。
かつて「スターダスト・ブラザーズ」として一斉を風靡したカンとシンゴ。
東京の下町でバーのオヤジになったシンゴは過去の栄光を夢見、「地球がダメなら月でもう一度スターに」との思いで、売れっ子DJとして活躍するカンを誘ってリエイジングスタジオで若返り、月へと旅立つ。
月世界で彼らを迎えたのは、どうしようもなくダメな芸能プロダクション「アストロ・プロモーション」。
意気消沈した二人に酔っ払いの老人が「スターになりたかったらロックの魂を探せ」と声をかける。
一方、月の芸能界を支配する組織「フラッシュバブル」の女ボス、ベタール卑美子と片腕のチェザーレ伊東は、星くず兄弟の活躍を封じるために刺客を送り込む。
はたして、星くず兄弟はロックの魂を手に入れ、スターになれるのか。
キャスト
ウサコ 荒川ちか
チェザーレ伊東 ISSAY
チェリー喜美雄 藤谷慶太朗
ドクター雅智 ラサール石井
ラン 板野友美
スペースポートスタッフ 野宮真貴
クリスト 浅野忠信
ベタール卑美子 夏木マリ
アストロ南北 井上順
ロックの神様 内田裕也
感想
テアトル新宿にて。
久しぶりに面白い日本映画に出会いました。
名作と言われる作品はよく複数のジャンルにわたっていると言われますが、本作はまさにその典型。
ミュージカル、青春アドベンチャー、ラブロマンス、西部劇風、SF…
3人の守護天使かしら、天使たちが主人公たちを見守っているのですが、これは『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の進行役を担った3人の黒人コーラスガールズに相当するものなのか、と思ったり…考えすぎですね。
時々、制作サイドが映って監督が登場し、グダグダな撮影風景が作品に緩急をつけていました。
中年オヤジの主人公が美容形成外科医によって、イケメン青年や女性に変わるため、長めですが飽きません。
主要キャストも豪華ですが、特別出演もすごすぎて吹き出しました。
庵野秀明、犬童一心、リリーフランキーなどがちょい役で出演されていました。
主要キャストは適材適所という感じでしたが、やはり夏木マリさんの存在感は圧倒的でした。
帰り道、星くず兄弟のライブ曲がしばらく耳の奥で鳴っていました。