ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

ミューオタるんによる純粋なミュージカルブログ

『星くず兄弟の新たな伝説(2018)』

 

f:id:urara1989:20180201222844j:image

星くず兄弟の新たな伝説』とは

2018年公開の手塚眞監督によるロックミュージカル映画

1980年の『星くず兄弟の伝説』の続編。

前作のキャスト、スタッフが多く参加しているが、ストーリーに直接の繋がりはない。

あらすじ

近未来、東京の下町。

かつて「スターダスト・ブラザーズ」として一斉を風靡したカンとシンゴ。

東京の下町でバーのオヤジになったシンゴは過去の栄光を夢見、「地球がダメなら月でもう一度スターに」との思いで、売れっ子DJとして活躍するカンを誘ってリエイジングスタジオで若返り、月へと旅立つ。

月世界で彼らを迎えたのは、どうしようもなくダメな芸能プロダクション「アストロ・プロモーション」。

意気消沈した二人に酔っ払いの老人が「スターになりたかったらロックの魂を探せ」と声をかける。

一方、月の芸能界を支配する組織「フラッシュバブル」の女ボス、ベタール卑美子と片腕のチェザーレ伊東は、星くず兄弟の活躍を封じるために刺客を送り込む。

はたして、星くず兄弟はロックの魂を手に入れ、スターになれるのか。

キャスト

カン(カンコ)  三浦涼介/高木完/谷村奈南

シンゴ(シンコ)  武田航平/久保田慎吾/田野アサミ

ウサコ  荒川ちか

チェザーレ伊東  ISSAY

チェリー喜美雄  藤谷慶太朗

ドクター雅智  ラサール石井

ラン  板野友美

スペースポートスタッフ  野宮真貴

クリスト  浅野忠信

ベタール卑美子  夏木マリ

アストロ南北  井上順

ロックの神様  内田裕也

感想

テアトル新宿にて。

久しぶりに面白い日本映画に出会いました。

名作と言われる作品はよく複数のジャンルにわたっていると言われますが、本作はまさにその典型。

ミュージカル、青春アドベンチャーラブロマンス、西部劇風、SF…

 3人の守護天使かしら、天使たちが主人公たちを見守っているのですが、これは『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の進行役を担った3人の黒人コーラスガールズに相当するものなのか、と思ったり…考えすぎですね。

時々、制作サイドが映って監督が登場し、グダグダな撮影風景が作品に緩急をつけていました。

中年オヤジの主人公が美容形成外科医によって、イケメン青年や女性に変わるため、長めですが飽きません。

主要キャストも豪華ですが、特別出演もすごすぎて吹き出しました。

庵野秀明犬童一心リリーフランキーなどがちょい役で出演されていました。

主要キャストは適材適所という感じでしたが、やはり夏木マリさんの存在感は圧倒的でした。

帰り道、星くず兄弟のライブ曲がしばらく耳の奥で鳴っていました。


『星くず兄弟の新たな伝説』予告編

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014)』God Help the Girl

f:id:urara1989:20180129212536j:image

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』とは

2014年のイギリスのミュージカル映画

スコットランド出身のロックバンド「ベル・アンド・セバスチャン」の スチュアート・マードックが、2009年にリリースした同名のソロアルバムを原作として、自らが脚本と監督を務めた。

あらすじ

スコットランドグラスゴーのとある街。

精神病院に入院中のイヴは、一人ピアノに向かい曲を書いていた。

ある日、病院を抜け出し向かったライブハウスで、アコースティック・ギターを抱えたジェームズと出会い、さらに友人のキャシーを紹介される。2人の少女と1人の少年は音楽を作り始める。

魅力的なのにどこか孤独を感じさせるイヴ。

密かにイヴに恋する理屈屋のジェームズ。

天真爛漫な年下のキャシー。

その夏、3人の友情と恋が音楽に乗って始まった。

キャスト

イヴ  エミリー・ブラウニング

ジェームズ  オリー・アレクサンデル

キャシー  ハンナ・マリー

感想

私は好きでした。

精神科に入院している主人公が行き場のない感情を音楽に乗せているため、聴いているこちらが赤面してしまうようなナンバーたち。

だれでもこんな自意識過剰な時期を越えてきたよね、と少しほろ苦い気持ちにもなったり。

エミリー・ブラウニングの声は好みだったので、最後まで聴けましたが、ハンナさんの方は…可愛くてもあなたはミュージカル向きじゃないので自粛してください。

個人的には、イヴに首ったけのジェームズの童貞っぷりが、もう可愛くて可愛くてツボでした。

ストーリーは正直中身の薄いボーイミーツガールですが、ファッションやデザインを目で楽しむためだけに観るのもありかと思います。

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』=「神さま、その女の子を助けて」。

タイトルは、彼ら3人のバンドの名前ですが、精神科病棟を抜け出したいイヴの心の叫びのようでもあります。

サントラはイージーリスニングとして安心して聴くことができそうです。

今度買おうかなと検討中です。


God Help The Girl (2014) Official Trailer

『戯伝写楽2018』2018.1.25.so

f:id:urara1989:20180128095851j:image

『戯伝写楽2018』とは

2010年に上演された、脚本・中島かずき、音楽・立川智也の『戯伝写楽』を、作詞・森雪之丞、演出・河原雅彦によりリニューアルされたミュージカル。

あらすじ

たった10ヶ月の間に、145点余の作品を残し、忽然と姿を消した浮世絵師、東洲斎写楽

写楽は女だったという発想で写楽に迫りながら、喜多川歌麿葛飾北斎十返舎一九大田南畝(別号・蜀山人)など、寛政の時代に己の才能のまま、熱く自由に生きる芸術家たちの姿を描く。

キャスト

藤十郎兵衛  橋本さとし

おせい  中川翔子

喜多川歌麿  小西遼生

与七  東山義久

浮雲  壮一帆

鶴屋喜左衛門  池下重大

鉄蔵  山崎樹範

大田南畝  吉野圭吾

蔦屋重三郎  村井國夫

感想

リニューアル前の作品は観ておらず初観劇でした。

東京芸術劇場のPlayhouseにて。

平日夕方でしたので、ガラガラの2階席より観劇いたしました。

心に残る音楽は少なかったですが、随所のギャグで笑いが度々起こり、飽きずに楽しめました。

やはり村井國夫さん、素晴らしいお声。

橋本さとしさんのエンジニア感、といいますか、自分の名声を気にして悪いことするけど実は情にあつい感じが、まさに適役でした。

舞台全体を引っ張っていらっしゃいましたね。

そして、予想外の名演だったしょこたん

舞台のしょこたんは初めてでしたが、いつものコケティッシュさを捨て、絵を描くことに取り憑かれたおせんを熱演されていました。

よかったです。

東山さんもお久しぶりにお会いできてよかったなぁ。

うーん、題材がいいので、少し期待してしまった分、ちょっと残念でした。

アクションシーンや演技は素晴らしいのですが、やっぱりミュージカル好きとしてはもう数曲メロディアスな音楽を加え、間延びしてしまったシーンをカットしていただければと思いました。

日本産ミュージカルは、劇団四季のオリジナル作品、ミュージカル座、秋田のわらび座などをこれまで観て来ましたが、これからも機会を見つけて観にいきたいです。

『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(1964)』A Hard Day’s Night

f:id:urara1989:20180124203740j:image

ビートルズがやって来る  ヤァ!ヤァ!ヤァ!』とは

ビートルズ初主演映画。 

ビートルズが自身役として風刺的に演じており、ドキュメンタリータッチの作品となっている。

イギリス本国だけでなくアメリカでもヒットした。

あらすじ

ビートルズは追いかけて来る熱狂的なファンの群を振り切り、列車に飛び乗る。

ポールの祖父、ジョン・マッカートニーは、列車の中でも滞在先のホテルでも騒動を起こし、りんごに届いたカジノの招待状を取り上げて遊びに行ってしまう。

そんなポールの祖父にビートルズたちは振り回されながら、記者会見やテレビのリハをこなしていく。

無事に彼らはテレビ番組の本番に間に合うのか。

キャスト

ジョン  ジョン・レノン

ポール  ポール・マッカートニー

ジョージ  ジョージ・ハリスン

リンゴ  リンゴ・スター

ポールの祖父  ウィルフレッド・ブランビル

感想

ビートルズの初期の楽曲が詰まっているモノクロ映画です。

筋書きがよくわからないなと思ってボーッと見ていましたが、ちょっとした受け答えやギャグにクスッとさせられます。

若き頃のビートルズが黄色い声に追われる様子が何だか初々しくて可愛らしいです。

まだ若くて、ジャニーズ感のある紛れも無いアイドルだったんだなぁと思わせられました。

正直ストーリーは大したことないのに、改めてビートルズの名曲と当時の雰囲気に酔いしれながら、何度も見たくなる不思議な映画です。

それにしても、このタイトル、どうしてこうなったのでしょう。


A Hard Days Night Trailer

『オズ めざせ!エメラルドの国へ(2013)』Legends of Oz: Dorothy’s Return

f:id:urara1989:20180123184252j:image

『オズ めざせ!エメラルドの国へ』とは

 『オズの魔法使い』を書いたライマン・フランク・ボームのひ孫、ロジャー・スタントン・ボームによる『Dorothy of Oz』を元につくられたミュージカルアニメ映画。

あらすじ

舞台は『オズの魔法使い』の後の世界。

ドロシーが去った後、オズでは西の魔女の弟であるジェスターが姉の箒を盗み、空飛ぶ猿をコントロールするようになっていた。

ジェスターの支配を阻止するため、カカシたちはドロシーを呼び戻そうとする。

ドロシーはトトとともに虹の輸送機にのってオズに戻り、太ったフクロウのワイザー、マーシャル・マロー、陶器の女王、古木のタグらとともに、ジェスターから箒を取り戻そうと奮闘する。

キャスト

ドロシー  リア・ミシェル

カカシ  ダン・アイクロイド

ライオン  ジム・ベルシ

ブリキ男  ケルジー・グラマー

ジェスター  マーティン・ショート

マーシャル・マロー  ヒュー・ダンシー

陶器の女王  メーガン・ヒルティー

ワイザー  オリバー・プラット

タグ  パトリック・スチュワート

グリンダ  バーナデット・ピータース

感想

Netflix シリーズです。

テレビドラマ『glee』でおなじみのリア・ミシェルがドロシー役。

テレビドラマ『SMASH』のメーガン・ヒルティーやブロードウェイの大女優であるバーナデット・ピータースなど、錚々たる面々が脇を固めます。

オズの魔法使い』の後日談。

アメリカは『オズの魔法使い』大好きで、ドラマや映画の随所で引用されますね。

本作はストーリーはそれほど惹かれることなく…

ところどころの歌もそれほどキャッチーではなく…

残念ながら、そこまで胸がときめくことなく観終わりました。

曲数は少なく、ミュージカル色は薄いです。

あくまで子ども向け、ファミリー向けの作品です。

リア・ミシェルファンなら一見の価値ありかと思います。


Legends of Oz: Dorothy's Return Official Trailer (2014) HD

『美女と野獣(1991)』Beauty and the Beast

f:id:urara1989:20180122194158j:image

美女と野獣』とは

 1756年のフランスのボーモン夫人による同名民話を元につくられた、ディズニーによるミュージカルアニメ映画。

ディズニー・ルネサンスを形成するヒット作。

音楽はアラン・メンケン

舞台化され、1994年ブロードウェイ初演。

2018年現在、ブロードウェイ史上9番目に長いロングラン記録を持つ。

2017年にはエマ・ワトソン主演で実写化された。

あらすじ

割愛。

キャスト

ベル  ペイジ・オハラ(伊東恵里)

野獣  ロビー・ベンソン(山寺宏一

ガストン  リチャード・ホワイト(松本宰二)

ルミエール  ジェリー・オーバック(江原正士、歌:若江準威知)

コグスワース  デヴィッド・オグデン・スティアーズ(熊倉一雄

ポット夫人  アンジェラ・ランズベリー(福田公子、歌:ポプラ)

チップ  ブラッドリー・ピアース(山口淳史)

モーリス  レックス・エヴァーハート(あずさ欣平)

ル・フウ  ジェシー・コーティ(中丸新将

感想

言うまでもなく、名作中の名作。

あらすじは割愛しました。

詳しくは2017年実写版の記事をご覧ください。

nyny1121.hatenadiary.com

オープニングから鳥肌ものです。

夢見がちなベルを主役にしながら、現実を生きる人々による朝の喧騒を表している、歴史に残るオープニングであり、この映画の白眉とも言えます。

王子を戒めるために、魔女は彼自身だけでなく、城の住人たちも変身させてしまいますが、ポットや燭台、箒などを生き生きと擬人化させたのはさすがディズニーと言うべき。

「Be Our Guest」は何度見ても楽しい気持ちにさせてくれます。

私は日本語吹き替え版で育ったので、原語版についてはわかりませんが、野獣の吹き替えをした山ちゃんこと山寺宏一さんのイケボに、子どもながら聴き惚れていたのを思い出します。

ジーニーやドナルドの声と同一人物によるものとは全く思えません!

メンケンによる楽曲もため息が出るような素晴らしいものばかり。

全ての人におすすめできる作品です。


Beauty and the Beast - Original Release Trailer (1991)

『サンシャイン 歌声が響く街(2014)』Sunshine on Leith

f:id:urara1989:20180120005216j:image

『サンシャイン 歌声が響く街』とは

 イギリスのミュージカル映画で、同名のミュージカルを映画化したもの。

元のミュージカルは、2007年初演で、スコットランドの双子の兄弟によるバンド「The Proclaimers」の楽曲を使用したジュークボックスミュージカルである。

あらすじ

アフガニスタンでの兵役を終えたデイヴィーとアリーは、故郷であるスコットランドの田舎町リースに帰ってくる。デイヴィーの両親のロブとジーン、アリーナ彼女でデイヴィーのいもうとのリズは彼らの帰還を喜ぶ。彼らが新生活をスタートさせようとする中、ロブとジーンの結婚25周年を祝うパーティーで、ロブに24歳になる隠し子がいることが発覚する。アリーはリズにプロポーズするが、リズは内心アメリカのフロリダに渡って働きたいと思っており、デイヴィーも恋人との生活がうまくいくことばかりではないことを思い知る。それぞれが大きな岐路に立つ中、ある出来事が起きる。

キャスト

ロブ  ピーター・ミュラン

ジーン  ジェーン・ホロックス

デイヴィー  ジョージ・マッケイ

イヴォンヌ  アントニア・トーマス

ハリー  ジェイソン・フレミング

ロニー  ポール・ブラニガン

リズ  フレイヤ・メーバー

アリー  ケヴィン・ガスリー

感想

本作は『マンマミーア』と同じジュークボックスミュージカルですが、なんだろう…この違和感…?

ネット上で低評価の声が限りない本作ですが、原因はミュージックビデオをただ繋いでいるようにしか見えない点にあるのではと思いました。

セリフから歌に変わっても物語が進行し続けている点がミュージカルの特徴ですが、本作は歌になるとプツッとストーリーが途切れてしまい、結果的にただ冗長な印象を受けてしまいます。

『マンマミーア』では「ブレブ」などで、曲の進行とともにセリフも交えながら、お話を進めているので、ドラマチックな印象になっています。

みなさんもちろん歌お上手なんですが、ただただ綺麗に歌い上げているだけで、感情が入っていないので、感動しませんでした。

また、ストーリー自体に全く惹かれませんでした。

男性キャラ全員に幻滅です。

「25年前に不倫して隠し子誕生」

「相手親の25周年結婚パーティーでみんなの前でプロポーズ」

「彼女が故郷に帰ると言ったら、遠すぎるからちょっと…と逡巡」

かといって、女性キャラにも好印象を持てず。

この映画に親しみを持たないのは、ただ「The Proclaimers」というバンドに馴染みがないからというだけではないように思いました。

 


SUNSHINE ON LEITH Trailer | Festival 2013