ミュージカルは終わらない Musicals won't be over.

舞台ミュージカルを中心とした、ミュージカル映画、演劇、オペラに関するブログ

『嫌われ松子の一生(2006)』Memories of Matsuko

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嫌われ松子の一生』とは

2006年公開の、ミュージカル仕立ての日本映画。
原作は、山田宗樹の同名小説。
中谷美紀主演で、数多くのアーティストも出演し、歌声を披露しています。

あらすじ
53歳の女性の変死体が河川敷で発見された。
彼女の名前は川尻松子。
元中学校教師の彼女は、思いもよらない転落人生を歩んできたのだった。
愛を求める松子の前には様々な男たちが現れるが、
彼女の選択はことごとく不幸へとつながってしまう。
そんな松子の人生を、彼女と関わった人物との出会いの中で、甥の笙が紐解いていく。

キャスト・スタッフ

監督…中島哲也

川尻松子…中谷美紀
川尻笙…瑛太
龍洋一…伊勢谷友介
川尻紀夫…香川照之
川尻久美…市川実日子
川尻恒造…柄本明
沢村めぐみ…黒沢あすか
渡辺明日香柴咲コウ
佐伯俊二…谷川章介
八女川徹也…宮藤官九郎
綾乃…BONNIE PINK
などなどなど。。

感想

本ブログ、初の日本映画です(^^)

この映画は、日本映画では大変珍しい、ミュージカルシーンが登場する映画ということで、記事にしました。

初めて観た時は、衝撃的でしたね\(@o@)/

この映画において、ミュージカル・シーンは、複雑な内容の場面を簡潔にわかりやすく伝える働きをしていました。

ディズニー的で、レトロな雰囲気のカラフルな世界で中谷さんが歌い踊る「♪Happy Wedensday」、

水商売での盛衰をBONNY PINKが歌う「♪Love is Bubble」とか、

刑務所から、昔の男が待っていることを信じて美容師の資格を取る場面では、AIが女囚として「♪What is a Life」を歌っていたり。。。

驚くのは、使われている音楽のジャンルが多岐にわたっていること!

R&B系が来たかと思えば、懐かしの昭和の歌(天地真理さんの「水色の恋」とか)が出てきたり、と。

思わずサントラを買いたくなってしまいました♪♪

 

松子の人生はまさに波乱万丈なのですが、

人生のアップダウンが音楽によって、より強調されていたように感じました。

また、もしもこの作品がミュージカル的に描かれなかったら、

それはそれは重苦しい作品になっていたでしょう。

日本の映画には、あまり興味がなかったのですが、、、

この映画で、久々に泣いてしまいました。

俳優さんについてですが、やはり、主演の中谷さんの演技。

「この作品のために女優を続けてきた」と言うとおり、熱のこもった素晴らしいものでした。

最後に、ディズニー感満載の「Happy Wednesday」(曲のみ)をお送りします。


Happy Wednesday - Memories of Matsuko

 

『プラハ!(2001)』Rebelove

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プラハ!』とは

2001年のチェコミュージカル映画
チェコでは20人に1人が観たと言われるほどヒットした。

あらすじ
舞台は1968年。
女子高生のテレザ、ブギナ、ユルチャの3人は卒業を目前に控えていた。
ある日、テレザは通りすがりのシモンに一目ぼれしてしまう。
しかし、実はシモンは脱走兵で警察に追われる身だった。。。

キャスト・スタッフ

監督…Filip Renc

テレザ…Zuzana Norisova
シモン…Jan Revai
ボブ…Jaromir Nosek
ブギナ…Alzbeta Stankova
ユルチャ…Anna Vesela
エマン…Lubo Kostelny
オルダ…Martin Kubacak

感想

シーンがレトロでポップで可愛いのは、なんともチェコらしい。
ロシュフォールの恋人たち』的な可愛さがあります。
小物とか細かいところが、いちいち可愛い。
そういうカラフルな世界を楽しみたいなら、この映画はいいのかなと思います。

けれど、それ以外は、かなりチープで低俗な青春映画という印象しか残りませんでした。
確かに、背景にあるのは当時の社会情勢や戦争があるけれど、
それにしてはストーリーが安すぎる感じが否めないですね…


Zuzana Norisová - Pátá - OMPS Rebelové